こんにちわ。
節税・節約コンサルティング、小さな法人・個人事業主のスリム化を叶えるSPRING代表の佐々木です。
個人事業主さんが開業するという、事業のスタートの部分です。
今回は開業のメリット・デメリットを語っていきます。
開業のメリット・デメリット
懐かしいのぉ。
わしも数年前に、税理士さんに頼んで開業したわい。
実は、今の時代、もう自分で開業届も青色申告承認申請書も出せますよ。
しかも、無料で作れます。
今回は、開業の開業のメリット・デメリットについてですが、次回は開業届と青色申告承認申請書の作り方の記事もやりますね。
開業の基本_やりたいと考えたら、すぐに開業すべし
音楽指導で開業しようと思っているけど…
なんか大それたことのように感じるし、ある程度お客さんがついて、実際に収入発生してからでいいかしらね?
いえ、やろうと思ったらすぐに開業した方が良いと思います。
実際に、私も収入0、ちょっとやってみるかなぁ、程度の気持ちでしたが、すぐに必要書類提出しました。
これから、メリット・デメリットを書いていきます。
開業するメリット
開業というのはまったく難しくありません。
基本的には、開業届を出し、同時に青色申告承認申請書を提出するのみです。ただし、メリットもあればデメリットもあります。ただ、基本的にはメリットが大きく上回るはずです。
じゃあ、メリットを挙げてみておくれ。
後半に精神論もありますが、だいたいこんな感じです。
- 「雑所得」から「事業所得」に収入の種類を変更できる。
⇒ 年間100万円くらいまでなら非課税の収入になる! - 様々な「事業所得」ならではの節税措置がとれる(別に記事にしますね)
- 開業することで「個人事業主」となり、気持ちが引き締まり、やる気が高まる
一つ一つ見ていきましょう。
ただし、ちゃんと書くとめちゃ長くなるので、シンプルに書いていきます。
「事業所得」で収入を得られるメリットは凄まじくでかいです。
事業所得の場合、最大65万円の所得控除をはじめ、欠損の繰越などメリットだらけです。
もちろん、会社勤めの人であれば副業許可が必要でしょうが、そこさえクリアできれば今すぐ開業されてください。
そうです。
会社勤めの人が開業し、一定の収入(給与収入の10%以上)を得て、さらに記帳・帳簿書類の保存があれば、事業所得とすることができます。
そして、事業所得となれば、一定の所得控除(最大65万円)に加え、自宅を事業場とすれば、自宅の「光熱水費」「自宅の減価償却費」などが計上できます。
さらに、車を使う事業であれば、車のガソリン代、減価償却費、取引先との交際費(実際は友達との飲み会だったりする…)、AmazonKindle、Youtubeプレミアム代などが経費として計上できます(全額ではなく、事業に関係するものだけで、家計と混ざる部分は按分必要です)。
また、事業を行うようになると、それが小規模であっても金銭感覚が変わります。お金を使うという感覚から、投資する、経費にする、という感覚に変わります。
精神論かい。
気持ちも大切だが。
精神論と言われるとそれまでなんですが(苦笑)。
ただ、開業届を出して屋号を掲げると、気持ちは変わりますよ。
自分の事業でお金を稼ぐということを体感できると思うと、けっこうワクワクしましたよ。
開業届と青色申告承認申請書を提出する際に、屋号や職業を決めて提出します。
この考える過程で、けっこう気持ちが固まっていったりしますよ。
そして、実際に自分の力で最初の1,000円なり500円でもいいですが、稼いだときに感じる嬉しさ、ワクワク感、ぜひとも体験してみてもらいたいですね。
開業するデメリット
でも、やっぱり開業のデメリットだってあるんでしょう?
それも聞いておきたいわね。
そうですね。
やはり、デメリットも存在します。
私の知る範囲でのデメリットを書いていきますね。
- 経理処理が面倒
- 会社勤めで副業禁止の場合はNG
- 失業保険が受けられない
経理処理って何?
面倒なものなの?
これから開業する人にとっての難関の一つが日常の経理処理、年次確定申告です。
とくに、日常の経理処理は「マメさ」が必要です。細かく記録していった人が得するようにできています。この点は、別で記事にしようと思いますが、TRY&ERRORの部分もありますので、恐れずに挑戦してください。
ポイントは、「常に領収書を取っておく」「領収書はすぐに決まった場所にしまう」「定期的にソフトに記録する」です。慣れれば、挨拶、歯磨きなどといっしょでルーティンワークになります。
また、最近の会計ソフトはクレジットカード連携もできますので、「ソフトに記録」の部分は作業量を減らせる要素も多いです。
経理は何とか頑張れるだろうけど…
副業NGはどうにもならんカニ
あと、失業保険も使えなくなるの?
そうです、失業保険も使えなくなります。
本業の給与収入の方で雇用保険料払っているのに。
嫌な制度ですね…。
失業保険は「仕事のない状態」でないと使えません。
個人事業をしている状態は、収入がなくとも「仕事はある」状態ですので…。
開業される方は、「本業でもクビはないだろうし、副業でそれなりに頑張るか」という状態の人がされてください。
開業のまとめ
あれ?
開業届とか青色申告のお話は?
長くなってきましたので、それは次回に持ち越します。
今回は、「可能ならすぐにでも開業されてください」という心構えのお話でした。
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