こんにちわ。
節税・節約コンサルティング、小さな法人・個人事業主のスリム化を叶えるSPRING代表の佐々木です。
本業が税理士業ということで、今回は良い税理士を見分ける方法です。
ストレートなタイトルじゃのぉ。
そもそも、税理士に良い悪いあるのかいな?
あります。
これからぜひとも説明させてください。
普段、いろいろな経営者のところを回っていると、ハナムグリ社長のように思われている方が多いのですが…
税理士との付き合い方で売上すら変わりますよ!
税理士のお仕事ーあるある編
そもそも、税理士には年一の申告しかしてもらっておらんで!
他にも何かしてくれるんか!?
それも含めて、納得して契約することが大事ですよ。
よくある社長さんとのやりとりを今回は挙げてみますね。
1.誰に頼んでも同じ申告書ができるやろ?
これ、わしいつも思っとるがな。
顧問税理士さん、普段会わんし、かといって年一の申告はようやってくれとるみたいやし…
これ、税理士さんならだれでも一緒ちゃうん?
これ、新規のお客さんや、既存の社長さんでもよく言われます。
正直なところ、これは付き合い方しだいです。例えば、
「とにかく、安いのが最優先で、申告だけしてくれればいい!」
だと、当然にこうなります。
わしも最初はいろいろ期待してんけど…。
ろくにアドバイスもらえんから、結局、申告だけしてくれればええと思っとるよ。
でも、そうでないんか?
うーん、これには税理士さんの関わり方もよくないですし、それが常識と思ってしまう経営者さんにも仕方のない部分があります。
そして、大抵の経営者さんが、次のようにおっしゃいますね。
うーん、税理士さんならだれでも同じ仕事するんじゃない?
こう言われる経営者さんには、その経営者さんの業種になぞらえて逆質問しています。
例えば、建築業の経営者さんには、次のように質問します。
同じお金を出せば、同じ家ができますか?
どのメーカーでも一緒ですか?
例えば、オフィス用品の卸売業の社長さんには、次のように質問します。
オフィス用品で悩んでいるお客様に、他の競合とまったく同じアドバイスしますか?
同じコクヨ製品でも、使い方に応じてランクや発注量など違うアドバイスするんじゃないですか?
このように質問すると、皆さん、「そうやねぇ…違うねぇ」とおっしゃいます。
人間やからなぁ、やっぱし、同じように見えてちょっと違うとこもあるし、アドバイスも変わるし…。
わしなんて、相手に必要ないと思ったら、買わんほうがええと言うこともあるくらいやで。
そのとおりです。
税理士業も一緒なんです。
だれと契約しても一緒ということはあり得ません。とくに、税務申告は1年の経営活動の集大成です。その1年の間に、いろいろアドバイスをもらえば、当然に結果は変わります。節税、節約はもちろん、事業計画を立てて良い方向に事業を向かわせる、最適な役員報酬の決め方、相続を意識した利益の残し方、必要な時に融資を勧める、補助金を活用する…財務的にやるべきことは多いのです。
ですので、だれがやっても税務申告なんて一緒、などと思ってはいけません!
2.資金繰りのアドバイスもらえんしな…
本当は、仕入れと固定費できっつい時あるんで…
資金繰りのアドバイス欲しいんやけど、以前に聞いたら「それは税理士の仕事じゃないですわ」と言われたんよ…。
うーん…
これは、税理士側と経営者側での認識の差が原因ですね。
まず、税理士業のマストの仕事は次の3つです。
- 税務相談
- 税務書類の作成
- 税務代理
要するに、税務に関する相談、税に関する申告書を作成して、提出する、そして税務調査があれば代理で対応する。
実は、これが最低限かつ本来的な税理士の仕事です。
ほんなら、資金繰りは仕事じゃないんか…。
アドバイス欲しいんやけどな。
気持ちは分かります。
お金まわりのことすべてやってくれるというイメージがありますからね。
でも、税理士も人なので、得意分野や性格などもあります。
大事なのは、「何ができて、それに対してどのような料金になるかを契約前に確認すること」です。
そうなんです。
税理士も人間です。今まで生きてきた経験や普段の勉強でできることは変わります。
税務に関する申告書の作成一つ取ってみても、様々な特別措置をきちんと適用しているかで怪しい人もいるくらいなので…
また、相続税はできません、という税理士さんもざらにいます。
これに加え、経営計画、予実管理、融資、補助金など言い出したら、すべてを分かる人なんてほんの一握りです。
大事なのは、税理士に対して「何がして欲しいか」を具体的に確認することです。
当然じゃが、税務に加え、他のスキルも持っている税理士さんは優秀じゃ。
それだけに、契約料だって高くなると思っておくんじゃぞ。
何をしてもらいたいか、税金の申告以外に「これ」というものがあれば、ぜひ相談しましょう。
何をしてもらいたいかがよく分からない場合は、自分の経営状態について細かくお話ししましょう。例えば、
- 1年の間に資金繰りに困ることはありそうか
- 労務、社会保険関係は自分たちで行うのか、任せるのか
- 会社のことだけでなく、家族も含めた相続、所得のことまで相談したいか
気になることは聞いてみましょう。
3.何か忙しそうやし、聞いたら怒られそうやし…
いろいろアドバイス以外にも相談したいんだけど…
税理士さんていつも忙しそうだし…
前に「今回の納税額の中身教えてください」って言ったら、内容については税理士に任してもらっているから納税だけしっかりしてください、って怒られちゃったんだよね。
これは税理士さんが悪いですね。
忙しそうなのはともかく、内容を教えないのはNGです。
税理士が忙しいかは、その人しだいです。
他の業種と同じく、忙しいときは忙しいですが、年中忙しいこともありません。さらに言うなら、1日ずっと忙しいということもありません。時間の使い方しだい、ということもあります。
とはいえ、忙しい時だと「すいません、後ほどまたお時間見て電話掛けなおさせてください。」と、言うことはあります。これについてはご勘弁を。
しかし、「今、忙しいんでまたにしてください。」なんて言い回しはNGです。
それは社会人としてダメですよね。
まぁ、税理士さんも人間だものね。
忙しい時はあるわね。
でも、時間取って、しっかり対応してくれる人ならOKということね。
じゃあ、内容を教えてくれないのは?
内容を教えないのはNGです。
これも、経営者さんによく聞かれますが、別の例えで逆質問します。
病院で何か分からない症名を言われて、それで「治療内容についてはドクターに任してもらえばいいんですよ、あなたは知らなくて大丈夫。」と言われて納得しますか?
保険の外交員さんに新しく医療保険を勧められ「内容複雑だから、保険の専門家に任しておけば大丈夫。あなたは保険料だけ払えばいいですよ。」と言われて納得しますか?
こう聞くと、今までの経営者さんは、「それはさすがになぁ…」とおっしゃいました。まぁ、もしかしたら、「いや、俺は何も聞かんでいい!」という人もいるかもしれませんが、そんな人は税理士に質問できないで悩むことはないでしょう。
言いたいことは、税の申告書にしろ、決算書にしろ、中身はあなたの会社、事業のことです。1年の集大成が形になったものです。
当然に、内容については聞いてください。権利です。
ただ、1から10まで聞くには時間も足りないでしょうし、説明する税理士さん側も「どこからどこまで話すべきか…」と悩むかもしれません。ある程度具体性を持たせて聞くといいでしょう。
- 融資を意識した、融資担当者が気にしそうな部分について教えて
- 前年と比べて、数字が大きく変わっている点について教えて
- 今期を踏まえて、翌期の役員報酬設定について意見を聞きたい
こんな感じで聞くと、相手も答えやすく、経営者さん自身も理解しやすいと思います。
まとめ
簡単にまとめると…
・税理士さん次第で申告書は変わる
・時間を作ってくれない人はダメ
・説明してくれない人はダメ
という感じかな?
大雑把にはそんな感じです。
結局、人と人なんで、税理士なんて肩書は置いておいて、付き合っていて頼りになる、信頼できる人がいいですよね。
というわけで、簡単に税理士についてよく経営者さんが言っていることをまとめました。
ここらへん深堀りしたい、もっと聞きたいという方は、問い合わせてもらうか、
大野税理士事務所(新潟市中央区鐙西2-29-15-203) 担当:佐々木 まで(025-241-5631)。
経営は楽しいものですし、それを応援して、フォローしてくれる税理士さんがベストですよ。
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